「いじわるーっ」「今更」

まさかこんなトコで先生とお会いできるなんて思いませんでした、
部屋着なんて恥ずかしい、などと呟いて、ずっと俯いている。
――町の風も心地好い。このまま連れ出してしまえば
さぞ嫌がるだろうな、と思いついたら久しぶりに悪戯心が顔を出した。
「散歩の途中だ。付き合え」
「え!? はい! ではちょっと着替えて」
「そのままだ」
「え、いや、コレは部屋着ですから」
「別に傍目には解らん」
「だって先生、さっきヘンだって」
「厭ならいい。一人で行く」
「ううううううう」
暫く唸っていたが、にやつく俺の目を見て意図を察したらしい。観念して俯く。
「……ご一緒させて下さいぃ」
「ん」


那由他ではキャサリンらぶらぶ片想い・先生全く興味なしですが(ここまで公式)
纏わりつかれて鬱陶しいが、退屈凌ぎに偶に虐めてやると
なかなか笑わせてくれるトカなんか適当に言い訳つけて
日々何となくじゃれ合ってればいいと思う。(ここまで妄想)

1200*1200
09/9/2 広田クマコ/くま袋